2011年03月26日

サバイバルギルティとレジリエンス

震災以来、被災した人はもちろん、被災していない人も様々な苦しみを抱えて日々を過ごしていると思います。
何が正しいのか、自分は何をすべきなのか、多くの人が悩み考えながら進んでいることと思います。お世話になっている鍼灸の先生によると、震災後の非常事態が長期戦に入り、張り詰めていた気も徐々にゆるみ、心身ともに崩す人がそろそろ出てくる時期とのこと。

そんなときに、自分の気持ちを客観的に考えるきっかけになる考え方を紹介したいと思います。

■サバイバルギルティ (Survival guilty)
自分が被害を受けずに無事であること、何も出来ない事に無力感を感じてしまう心理状態を「サバイバーギルティー(助かったものが罪悪感を感じてしまう事)」と言うそうです。
New Yorkで9.11同時多発テロの時に多くの方が陥ったそうで、今回の震災も多くの方が電気を使うことや普通の日常を送ることに罪悪感を感じていると思います。自分ではどうにもできないことに過度にあれこれ思い巡らせることは当然ながら心にも身体にも影響が出ます。思いやりの気持ちは持ちつつも、小さな事、今出来る小さな日常の積み重ねに集中して、この大変な時期を乗り越えていくしかないと思います。

■レジリエンス(resilience)
この災害で注目されつつあるキーワードがレジリエンスです。一般的には「困難な状況にもかかわらず、うまく適応できる力」、「挫折から回復・復元する弾力性」と説明されます。一言でいうとしたら、私としては「タフであること」と言いたいところですが、「しなやかさ」というのが妥当な表現かもしれません。
レジリエンスが高い人の特徴としては、以下のようなものがあるそうです。(色々な研究があるので、一説です)

1.未来に対して肯定的である  2.興味・関心が多様である 3.情緒が安定している 4.攻撃的、防御的ではない 5.協力的で親しみやすい

私は4が特に重要だと実感しました。レジリエンスを高めるために必要なこととして、American Philosophical Association によって提起されている「レジリエンスを築く10の道」を紹介します。



@関係を築く

家族、友人らと良い関係を築く。自分のことを気にかけてくれる人々からのサポートを受け入れることがレジリエンスを強化する。

A危機を克服できない問題だと捉えない
極度にストレスフルな事実の解釈、反応を変える。未来は少し良くなっているかもしれないと考える。少しでもうまくできたと思えそうな小さなことに目を向ける。

B変化を人生の一部として受け入れる
逆境の結果、いくつかの目標は達成不可能になったかもしれないが、自分が変化させることのできる環境に力を注ぐ。

C目標に向けて歩む
実現可能な目標を持つ。達成不可能な課題に捉われず、小さなことでも良いから、目標に向けて進むための何かを規則正しく重ねていく。

Dきっぱりと行動する
問題やストレスから逃げてしまったり、なくなればいいのにと空想してばかりせず決然と行動する。

E自己発見のチャンスを探す
人は喪失との闘いの結果、自分が成長したことを発見する。

F自分自身についての肯定的な見解を養う
自分の問題解決能力に自信を持ち、自分の直感を信頼する。

G物事の展望を持ち続ける
苦痛な出来事や状況をより大きな視野で見るようにし、長期的な展望を持つ。

H希望に満ちた見解を保つ
心配や怖れよりも自分の望むことをイメージする。

I自分のケアをする
自分自身の欲求と感情に注意を払う。自分が楽しんだり、リラックスできる活動に取り組む。自分の世話をすることで心と体がレジリエンスを要求する状況を扱えるようになる。

今回のことは、今まで経験したことがないような長期戦になると思いますが、しなやかに生き抜いて、いつか「あの時は本当に大変だったけど、それを乗り越えてもっとよくなったよね」と言えるようになりたいと思います。

いつになく長くなりました。(ちょっと仕事モードはいっちゃいました)
posted by くみくみ at 02:15| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(1) | Diary | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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Excerpt: 私にできることは限られていますが、 私の撮影した花のポストカードをチャリティーに使っていただく事になりました。
Weblog: LIVING PHOTO
Tracked: 2011-04-07 15:20
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